2008年12月20日

ルシャの番屋の大船頭さん

 (seesaaブログの不具合でこれほど長く書き込みができなかったのは久しぶりである。その内に投稿を忘れてしまい、今になって昨日分の投稿をしている。)

  知床のことはこの海の男に聴け!と云われている大瀬初三郎さんに関する記事を今日は紹介する。
 大瀬さんはヒグマが高密度に生息している知床半島ルシャ地区で、サケ・マス定置網漁業を営みながら、同地区での保護活動に協力し、ヒグマと共存するために独自の取り組みを行ってきた人である。
 大瀬さんは、1964年国立公園指定の年から、ルシャ地区の定置網番屋において漁業を営むようになり、以来、同地区を訪れる公園管理関係者や研究者らに惜しみない協力を行ってきた。同氏の番屋と協力がなければ、各種調査研究や公園管理活動は行えなかったという。また、ルシャ地区の厳しい自然環境やヒグマの存在を知らずに訪れる公園利用者への指導や安全誘導も行い、しばしば人々の危機を救ってきた。
  かつては知床でも、国立公園や国指定鳥獣保護区の特別保護地区でさえ、漁業施設周辺にヒグマが現れたら、即駆除というのが一般的な社会状況だった。 その頃(1980年代末)から大瀬さんの番屋では、ヒグマを誘引して問題を発生させるゴミや食糧の管理を徹底し、不要な人為的介入を行わなければ、ヒグマと共存が可能であることを見出し、努力と工夫を続けてきた。
  53bcaaf273207a2a2e45f52cc165f22b大船頭・大瀬初三郎さん.jpg【大船頭・大瀬初三郎さん】(クリックで拡大)
 津軽半島北端青森県三厩村出身。父や兄と同じように漁師になったが、「四男だから、浜に住む場所がなかった」。22歳の時、漁期だけの「雇われ漁師」として斜里町ウトロへ。その6年後、定置網漁の権利を得、番屋を建てた。今は船頭を譲り大船頭として活躍中。
  今でも番屋ではクマにも無視してもらうため、生ごみや空き缶は外に放置せず、嗅覚の良いクマは埋めても直ぐに掘り返すので車や船でウトロに運んでいる。自家消費用のサケやカレイの干物を作る一角は電気牧さくで厳重に囲っている。
大瀬さんの取り組みは、国立公園内の多くの定置網番屋にも影響を与え、知床における漁業活動とヒグマの軋轢は大幅に減少した。

 2cec20afc36f24453c9057d29c4ec574有名な大船頭・大瀬初三郎さんの番屋.jpg :02phヒグマと共存.jpg
 【大瀬初三郎さんの番屋】:【見て見ぬふりでヒグマと共存】     
 実際大瀬さんの番屋のまわりには野生のヒグマがたくさんいて、漁師が網の繕いなどをしているそばを平気で歩く。漁師もクマが危害を加えないとわかっているから、見て見ぬふりをしている。
  大瀬さんは「 クマに出会ったら睨み負けないことだな。じっと睨んでいると、そのうち向こうが目をそらす。足で土をならしてかかろうかどうしようか迷っている時に、こらっと怒鳴ってやればよい。そうしたらクマはあわてて逃げていくから」と云うが、2m以上もあるヒグマを前にして誰もができることではない。ここに至るにはいろいろの体験があったことだろう。
 今やルシャ地区は、北米にいくつかみられるヒグマと人間との共存で世界的に著名な自然保護区に匹敵するものとなっていると云われている。
 ★──★──★──★──★──★──★──★            
【12月19日(金)のウォーキング実績】
        
 @ 今日の歩数(距離):12299歩 (≒9.8km)
 A 12月の総距離: 207km(1日平均=10.9km/ 日)
 B 12月の今日までの順位: 88番目*
  (*印は「仮想・日本一周歩こうかい」の仲間内での順位)
  C 現在は九州を一周後、北海道網走支庁【斜里→標津】間
 ★──★──★──★──★──★──★──★            

posted by すこやか太郎 at 12:53| 福岡 晴れ| Comment(0) | TrackBack(0) | 【日本一周の通過点】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック